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京都新聞10月2日記事camera
 京都府宇治市の平等院ミュージアム鳳翔館(ほうしょうかん)で2日、秋季特別展「失われた愛の腕をさがして」が始まった。右腕と持物(じもつ)がなくなっていた国宝の木造雲中供養菩薩(うんちゅうくようぼさつ)について、西洋のキューピッドのような弓を復元した実験的な模刻などを展示している。
 
 平安時代に造られた雲中供養菩薩は52体が残り、鳳凰堂内部の壁面に国宝・阿弥陀如来坐像を囲むように配置された。往生者を極楽へ導く来迎の様子を表すと考えられるが、後世の修理が多く、創建時の姿は詳しく分かっていない。
 
 特別展では明治の修理で蓮台を持った姿に修理され、その後に持物(じもつ)などがなくなった雲中供養菩薩「南24号」の両腕と持物の模刻などを展示する。仏師の村上清東京芸大大学院講師(39)が木曽ヒノキを使い、古色仕上げで制作した。
 
 背中で見つかった墨書「愛」の文字から、密教の金剛愛菩薩だと想定し、経典を参考に菩薩の持物である弓と箭(や)を試作した。菩薩の化身愛染明王は中世以降は縁結びの仏として信仰されている。 ……
つづき


失われた愛の腕をさがして……
ロマンチックな名前の展覧会ですね。平等院、センスいいです。







 

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